WPC処理®

WPC処理®では、微粒子(メディア)を高速度で衝突させることにより金属表面を高密度化するとともに一種の焼き入れ効果を与えます。
この効果を利用することで、駆動系パーツの疲労強度が大幅に向上し、シャフトの折れ、ギヤ欠け、ピッチング摩耗などのトラブルを大幅に減少させ、耐久性を飛躍的に向上させます。
特にギヤに関しては、その疲労強度を10倍以上にすることが可能とされております。

WPC処理®では、金属表面に小さなくぼみ(マイクロディンプル)を無数に形成し、摺動面にオイル溜まりを作ります。
通常の仕上げ面では高荷重下で油膜切れが発生するような状況でも、このマイクロディンプルはオイルを保持する性能が高いため、高回転でハイパワーを発揮する厳しい状況下でも、油温を一定に保ち、省音化を実現し、湯膜切れを予防し、スカッフィングや異常摩耗からピストンやクラッチなどを保護します。

WPC処理®は、市販乗用車にも採用され、2000年にシビックのピストンリングのＮｏ.1リングとピストンのスカート部に行なわれました（1999年のインサイトでも採用）。