二硫化モリブデンショット
二硫化モリブデンショットとは?
二硫化モリブデンショットとは、WPC処理®と同様、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで表面が改質する技術です。二硫化モリブデンショットは、衝突させる微粒子に潤滑性の高い二硫化モリブデンを使用することで金属表面に潤滑層が形成され、当社WPC処理®と組み合わせることで長期間に渡り低摩擦効果を持続させます。
二硫化モリブデンショットのイメージ
二硫化モリブデンショットの効果
金属表面に潤滑層を浸潤・形成することで摩擦・摩耗を低減します!
ピストン単体でフリクション50%低減!
自動車メーカーの実験で、ピストンスカートに各種の表面処理を施し、エンジン単体をモーターリングしてフリクションを比較しました(1L・3 気筒エンジン、部分負荷)。二硫化モリブデンコーティングは、フリクション低下率が1.4%であるのに対して、マイクロディンプル処理で2%、二硫化モリブデンショットは5%の低下率を示す結果が得られました。
高い摺動抵抗低減効果が認められ、市販車で採用!
自動車メーカーの量産車のエンジンでは、1999 年からピストンリングのトップリングとピストンのスカート部にマイクロディンプル処理が行われ、2001 年からは、二硫化モリブデンショットが量産採用、ピストンスカートに 11µm 径の高純度二硫化モリブデンが打ち込まれました。この二硫化モリブデンは表面から少し深い層(4µm)まで入り込み、100 時間耐久試験後の摩耗状態でも二硫化モリブデンが残るとともに、摩耗後も二硫化モリブデンが残存し、フリクション低減効果が維持されていることが確認されました。
これにより、ピストン単体でのフリクション効果は 50%に達し、自動車の低燃費化に大きく貢献、高い評価を得ました。
レース車両用パーツに最適な低摩擦・低摩耗を実現するなら!
多くのお客様が二硫化モリブデンショットの効果を体感!
喜びの声を多く頂いております
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以前から興味のあった『WPC』なるモノを試してみましたので、レポートします!
DATZ Blog 様
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ノッキング発生時の耐久性向上、高速回転多用時の摩耗性向上、ピストン剛性向上、等効果期待大です。
STAYH自動車整備センター 様
多くのレーシングチームや販売店・チューンナップ業者様に採用されております!
処理可能な自動車部品
二硫化モリブデンショットは、以下の自動車部品に対して処理を行なうことができます。
カム
ピストン・ピン
ピストンリング
メタル
ロッカーアーム・シャフト
- メタル
- ターボチャージャー部品
- コンロッド
- シリンダーブロック(ライナ)
- カムホルダ
- ミッション(ギヤ・シャフト)
- バルブ
- ロッカーアーム
- ハウジング
- リフタ
- アペックスシール
- ロータ
- コーナーシール
- エキセントリックシャフト
- オイルポンプ(ケース・トロコイドギヤ)
- サイドシール
- プレート・デフ
- CVジョイント(リングギヤ・ピニオンギヤ)
- etc…